負けず嫌いから生まれたマイノリティな処世術。 – マイノリティの視点|minority.view https://minority.view.cafe 負けず嫌いから生まれたマイノリティな処世術。 Tue, 05 Mar 2019 13:18:29 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=4.9.25 実家での転倒でわかった!外のバリアフリー化 https://minority.view.cafe/blog/%e5%ae%9f%e5%ae%b6%e3%81%a7%e3%81%ae%e8%bb%a2%e5%80%92%e3%81%a7%e3%82%8f%e3%81%8b%e3%81%a3%e3%81%9f%ef%bc%81%e5%a4%96%e3%81%ae%e3%83%90%e3%83%aa%e3%82%a2%e3%83%95%e3%83%aa%e3%83%bc%e5%8c%96/ https://minority.view.cafe/blog/%e5%ae%9f%e5%ae%b6%e3%81%a7%e3%81%ae%e8%bb%a2%e5%80%92%e3%81%a7%e3%82%8f%e3%81%8b%e3%81%a3%e3%81%9f%ef%bc%81%e5%a4%96%e3%81%ae%e3%83%90%e3%83%aa%e3%82%a2%e3%83%95%e3%83%aa%e3%83%bc%e5%8c%96/#respond Tue, 05 Mar 2019 13:18:29 +0000 https://minority.view.cafe/?p=265 Copyright © 2024 マイノリティの視点|minority.view All Rights Reserved.

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去年の春に実家に帰ったとき、家に着いてすぐに廊下で転んで顔をケガするということがありました。
母は転倒防止のため、外履き用の滑らないゴム製のサンダルを家の中でスリッパ代わりに履いています。
茶の間の仏壇にお線香を上げて、さぁ2階の自分の部屋に行こうとしたそのとき、廊下に置いてあった母のゴムサンダルに足が引っかかってしまいました。
そしてそのまま廊下に顔面からダイブ!
痛みはなくて大したことないだろうと自分では思っていたのですが、血が廊下に直径20㎝程度の水たまりを作っています。
そして髪の毛もビッチョリ濡れてて、母は大慌て。
顔の傷だから、ということで、病院に駆け込んだわけです。
結局、大量出血の原因は鼻血で傷はぜんぜん深いものではなく、痕もほとんど残りませんでした。


外に出るとき転ばないように気をつけるのは、顔を洗うときに目をつぶるのと同じぐらい無意識にやっていること。
混雑する時間帯は避けるし、慌てないで済むように余裕を持って出かけます。
雨が降っていれば行かなくてもいい外出はしないし、出かける場合は靴もバッグも、より危なくないものにします。
手が塞がって転んだときに危ないのと、歩くことに集中できないので、傘も基本的には使いません。
車で外出することがほとんどなので、もう10年ぐらい傘を使っていないと思います。

今はスーパーやショッピングモール、デパートなど、どこもバリアフリーになっています。
エレベーターのない施設なんてないし、何段かしかない階段でもスロープがついています。
高校時代は階段を使うしかなかった実家の最寄り駅にも、いつの間にか気がつくと、エレベーターが設置されていました。
同じような、もう1つの最寄り駅で階段で転んで落ちたことがあるので、ありがたく利用させてもらっています。

実家での転倒をきっかけに、これからは家の中も気をつけて歩かなければ、と思うようになりました。
とくに今はスリッパを新しいのに替えたばかりで歩きにくさMAXなので、本当にそろりそろりと亀のごとく慎重に歩いています。
住んでいる家はバリアフリー住宅なので床はすべてフラットですが、それでもドアのレールとかテーブルの脚とか、たまに引っかかっているので油断できません。
歩いて行く先をよく見て、確認しながら足を動かしています。


外はどんどん障がい者に優しく造られるようになってきていて、むしろ家の中のほうが危険、ということもあるのかもしれません。
実際に高齢者は家の中で転んでケガをして、介護が必要になることがよくあるのだとか。
「『行ってきます』『気をつけてね』」じゃなくて、「『ただいま』『気をつけてね』」になっていくのかもしれません。

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いじめられたら逃げるしかないの?そんなんじゃ、なくならない! https://minority.view.cafe/blog/bullying-2/ https://minority.view.cafe/blog/bullying-2/#respond Tue, 04 Sep 2018 02:27:14 +0000 https://minority.view.cafe/?p=251 Copyright © 2024 マイノリティの視点|minority.view All Rights Reserved.

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皆さん、こんにちは。矢萩あきです。

全国的に昨日から2学期が始まりましたね。

多くの子供たちが「学校に行きたくないなぁ」なんて、思っているのではないでしょうか?

もっと深刻に、いじめがあって学校に行くのが怖い、という子も大勢いるでしょう。

いじめを受けている子らに向けて「逃げて」とか「学校に行きたくなければ行かなくて良い」というメッセージが多く出されています。

障害の特徴をからかわれて保健室登校となった経験について、書いてみます。

いじめからは逃げられたけど、自分を責め続けることは逃げられない

音に過剰に反応してしまうのが、私の障害の特徴のひとつです。

それほどでもない音でも大きく聞こえてしまい、ビックリして身体が思わぬ動きをしてしまいます。

料理をしているさいちゅうに後ろから声をかけられてお玉ですくっていたアクをこぼしてしまったり、道を歩いているときに横を走っていた車がクラクションを鳴らしてバッグを落としてしまったり、友達の携帯電話が鳴って飲もうとしていたコーヒーをひっくり返してしまったり。

今は気をつけられていますが、障害のせいで音に弱いことを知ったのは大人になってからで、子供の頃はぜんぜん知りませんでした。

障害によるこの特徴に気づいたのは、中学校でからかわれたことがきっかけです。

後ろで大きな音がすると私の身体がビクッと動くことに気づいた男子生徒が、それで遊ぶようになりました。

当時プロ野球のテレビ放送のとき、中継とコマーシャルの切り替えのタイミングで「オゥ、グレート・セントラルゥ~(Oh、Great Central)」という言葉を流していました。

注意を引きつけるために、「Oh」を強く発音するんです。

で、男子生徒はそれをマネして私の後ろで大声で「Oh」と叫び、そのたびに身体をビクッとさせる私を見て笑う。

休み時間のあいだ何回も、給食の前後や帰り間際のちょっとした時間に、自分たちがトイレや遊びに行くときに捨て台詞のように、とにかくずっと、やられました。

先生に見つかっても「コマーシャルのマネをしてるだけ」と、言います。

実際に彼らは小さい声で「グレート・セントラルゥ」と後から言うことは忘れなかったので、先生もそれ以上の注意はしてくれませんでした。

これぐらい「いじめ」でも何でもない、耐えられるはず、と思う人も多いかもしれません。

中学生の私は、そう思っていました。

やられていることと言えば後ろで「オゥ」と叫ばれているだけ、別に暴力を振るわれたり何かを盗られたりしてません。

でも授業中以外は常に驚かされている状態は本当に辛く、怖くなり、とうとう教室に入ることができなくなってしまいました。

保健室や家では、ずっと教室に行けなくなった自分を責めていました。

せっかく普通中学校に行けたのに、こんなことになってしまって、どうしようって。

そして今でも、もっと上手くやれれば良かったのに、って思うんです。

ものごとが思うように運ばないとき、「中学校でちゃんとやれていれば、こんなことにならなかったんじゃないか?」って考えます。

いじめられている子が逃げて解決、で良いの?

逃げて、は正しいメッセージだとは思いますが、そればかりになっている状況に気持ち悪さもあります。

「いじめられる子が逃げること」ばかりがいじめの解決手段にされているような感じがして、モヤモヤした感情が生まれるんです。

結局、幕引きまでいじめられている側に押しつけているみたい・・・。

私が中学生だったのは35年も前ですが、こんなんではさらに35年後もいじめってあるんだろうな、って思ってしまう・・・。

こういう点で人間って、進歩しないんでしょうかね。

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ホンダサンじゃなくてMicrosoftさん、ごめんなさい。 https://minority.view.cafe/blog/accessibility/ https://minority.view.cafe/blog/accessibility/#respond Tue, 26 Jun 2018 00:28:03 +0000 https://minority.view.cafe/?p=217 Copyright © 2024 マイノリティの視点|minority.view All Rights Reserved.

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皆さん、こんにちは。矢萩あきです。

パソコンをノートからデスクトップに変えました。

本体は横の出窓のスペースに置いたので、机の上が広く使えます。

整理していないケーブル類が「ぐちゃぐちゃっ」となっていますが、きちんと束ねたら快適さがかなりUPしそうです。

使っていないディスプレイが1台あるので、それを繋げて2台使いすることもできる!

株とか外貨とかを売買する、凄腕のディーラーみたい。。。

考えると、ワクワクが止まりません。

Microsoftの知らなかった機能も発見!、というお話です。

マウスはそのまま、やっぱり使いやすくて○

これまで使っていたノートパソコンは、Windows7が登場した頃に買ったもの。

パソコンに詳しいい人から「Windows7はイマイチ、Vistaは最悪だから、ギリギリまでXPを使った方が良いよ」とアドバイスされて、実家のパソコンがVistaで使い勝手の悪さは承知していたので、アドバイス通りに自分の好きなタイミングでWindows7にできるWindowsXP搭載のものを購入した、というわけです。

WindowsXPのサービスが終了する時点でWindows7にして使っていたのですが、1,2年前からスイッチオンしたときの起動や、ネットやWordを使うときに時間がかかることが気になるようになりました。

でも使うのに支障はないし、と思っていたらWindows7のデスクトップがお古で回ってくることになり、ノートパソコンより少しですが新しいしメモリなども余裕があるだろうと、使うことにしました。

ディスプレイ、マウス、キーボードと1式をとりあえずそのまま、使ってみます。

ディスプレイは元の持ち主がDell付属のものからiiyamaのものに変えているので、そのままで。

マウスはノートパソコンで使っていたマウスを使うことにしました。

添削指導の仕事をしていたときにELECOMのマウスに変えていて、やはり使いやすかったので、そのまま使うことにしました。

当たり前だと思っていたBackSpaceキーの上はDeleteキー、そうじゃなかった!

問題はキーボード、ノートパソコンからデスクトップにしたわけですからキーボードはDell付属のものしかありません。

マウスのように前に使っていたものを使う、と言うわけにはいかずに、「そのうち慣れるだろう」とDellキーボードを使い続けていました。

でも1週間、2週間しても一向に慣れず、入力スピードはノートパソコンを使っていたときと比べてガタ落ち。

疲れるようにもなってきて初めて、Dellキーボードとノートパソコンのキーボード部分をマジマジと見比べてみたんです。

そしたら、BackSpaceキーの上がDeleteキーじゃない!

ビックリしました。

改めて、これまでノートしか使ってこなかったことに気づく

デスクトップパソコンのキーボードって、BackSpaceキーの上がDeleteキーじゃないんですね、知りませんでした。

考えてみたらデスクトップパソコンって使ったことなかったな、って改めて思いました。

最初の会社で働いていたときに経理システムへ伝票のデータを打ち込む作業をデスクトップパソコンでしたような気がするけど、勘定科目の入力には専用のパネルを使ってで、キーボードはテンキーしか使いませんでした。

あとは会社でも自宅でもノートパソコンしか使ったことがなく、今ブログを書いているこのパソコンが、ファースト・デスクトップパソコンになります。

で、キーボードの違いに驚いている、というわけです。

違う、ということがわかったので、ノートパソコンと同じパンタグラフ方式のキーボードを買いました。

テンキーなし、BackSpaceキーの上にDeleteキーがあるキーボードです。

かなり前の状態に近づけることができています。

反応が少し遅いように感じたので調べたら、コントロールパネルで変更することができるんですね。

知らなかったぁ。

皆さん、こういうことをきちんと知って、自分に合うように調節しているのでしょうか?

パソコンを使っている時間は割と長いはずなのに、知らないことばかりで恥ずかしくなりました。

コントロールパネルの「キーボードのプロパティ」で変更したのですが、「マウスのプロパティ」からは画面をスクロールするときにどれぐらいの量にするかなども変えることができる!

便利さに嬉しくなって、いろいろと変えて遊んでいます。

これで記事作成のお仕事も進みが早くなると良いのですが。。。

ホンダサンじゃなくてMicrosoftさん、ごめんなさい。

「キーボードのプロパティ」や「マウスのプロパティ」は、障害者がパソコンを使いやすくするための「コンピューターの簡単操作センター」からも変更する画面に行くことができました。

Microsoftが障害者向けにメニューを用意していたことは知っていたのですが、視覚障害者や聴覚障害者向けばかりだと思っていたので開いてみたことがありませんでした。

きちんとチェックしなければダメだな、と反省。。。

「障害があるから不便なのは当たり前」と思ってしまい、不便さを解消して便利に使うことができるのに気づかないなんて、もったいない!

そういう機能を開発して備えてくれている配慮も無駄にしてしまっていて申し訳ない気持ちです。

Microsoftさん、ごめんなさい。

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私はママの人生を終わらせてしまったの? https://minority.view.cafe/blog/primary-school/ https://minority.view.cafe/blog/primary-school/#respond Mon, 18 Jun 2018 07:32:17 +0000 https://minority.view.cafe/?p=223 Copyright © 2024 マイノリティの視点|minority.view All Rights Reserved.

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皆さん、こんにちは。矢萩あきです。

最近、普通の小学校はおろか支援学校にも通うことができない子がいると、新聞で知りました。

呼吸器を付けていて医療的ケアが必要なため自宅学習が相当、とされているそう。

支援学校でもスクールバスには看護師が乗っていないから呼吸器を付けている子は乗ることができずに、保護者が送り迎えをしなければならないそうです。

私も養護学校へは母に付き添ってもらって通いましたが、それは40年以上も前の話。

いまだにそんな制度になっていることを知ってガッカリ、というお話です。

養護学校は市外、バスで1時間以上を母が付き添ってくれた

6才になったら小学校へ行く、当たり前のことですよね。

私もちゃんと6才で学校に行き始めました。

と言っても学区内の小学校へではなく市外の養護学校の小学部で、養護学校スクールバスは市外まで来てくれません。

普通に走っている路線バスで通うしか方法はなく、1回乗り換えをして、1時間以上かかります。

当然1人で通えるはずもなく、母が付き添ってくれました。

母が仕事をしていたり誰かの介護をしていたりしたら絶対に無理で、私は寮に入るか、就学猶予・免除の制度を使うかをしなければならなかったわけです。

まだ就学猶予・免除があった、けれど両親は使わなかった

就学猶予・免除という制度は、昔の障害児に適用があった制度で、簡単に言うと、障害児は勉強しなくても良いよ、ということ。

養護学校が義務教育化された1978年に原則、なくなった制度ですが、私が6才の頃はまだあったことになります。

この制度を使わなかった両親、とくに毎日毎日、養護学校まで連れて行ってくれた母に、改めて感謝です。

新聞に載っていた子も保護者が送り迎えをすれば、支援学校に通うことができるそうです。

でも私のようにスクールバスがそもそも来てくれないわけでもないのに乗ることができない、だから学校に通えない、というのに、私は引っかかるものを感じます。

もちろん呼吸器は生命に直結する大切なものですから、なにかあったら、と慎重にならざるを得ないのは理解できます。

ただ慎重になっても、周りの大人たちは、きちんと前向きであっていて欲しいです。

だってその子は学校に行きたがっているのだから。

後ろ向きになる口実に、慎重になる、を使うのはズルいと思います。

「障害児産んだ、人生終わった」

数年前、「保育園落ちた、日本死ね」というツイートが大きな社会問題として取り上げられました。

その影響かどうかツイッターでその後、「障害児産んだ、人生終わった」と、つぶやいた人がいたそう。

親に無理な負担を強いることなく、障害児も望む教育が受けられる世の中に、早くなって欲しいです。

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身体が不自由なんだから、勉強ぐらい自由にさせてよ! https://minority.view.cafe/blog/study/ https://minority.view.cafe/blog/study/#respond Wed, 06 Jun 2018 01:24:33 +0000 https://minority.view.cafe/?p=206 Copyright © 2024 マイノリティの視点|minority.view All Rights Reserved.

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皆さん、こんにちは。矢萩あきです。

先週の金曜日から、夜にカエルの声が聞こえるようになりました。

斜め前に個人が趣味でやっている感じの小さな田んぼがあって、そこで鳴いているのでしょう。

大合唱ではないので、テレビの音がなくなる、ちょっとしたときに聞こえる程度。

うるさくなくて、「あぁ、そういう季節だな」と思わせてくれるBGMとして楽しんでいます。

カエルの声を聞くと「井の中の蛙大海を知らず」と、自然に頭に浮かびます。

このことわざのおかげで私は養護学校から普通学校へ転校することができました。

それなりの勉強がしたかっただけなのに「井の中の蛙大海を知らず」ということわざまで引っ張り出なくてはならなかった、というお話です。

狭い世界の養護学校を出て広い世界の普通学校に行きたい

「井の中の蛙大海を知らず」は、カエルが使われている有名な言葉。

もちろん意味は、狭い世界だけで生きていると外の広い世界を知ることができない、です。

養護学校を出て普通学校に行きたい、と言ったとき、養護学校の先生で賛成してくれる先生はいませんでした。

好意的に見れば、私のことを心配してくれたから。

でも「残された子たちは、どうするの?あきちゃんが出て行ったら困るでしょ?」と、はっきり口にする先生もいて、「何、その理屈?」と思ったものです。

ま、ざっくりと言うと面倒くさかったのでしょう。

反対するなら、どうして交流教育なんて経験させたの?

私が普通学校に転校したいと思ったのは別に養護学校がイヤだったからではなく、きちんと普通学校のレベルで勉強がしたいと思ったから。

養護学校ではずっと勉強は1番で、「あきちゃんは頭が良いから、これ以上は勉強しなくてもいいよ」みたいな雰囲気がありました。

知的障害がある子もいるし授業はそういう子に合わせなくてはならないから、と。

その理屈には納得しつつ、でも身体が不自由だから勉強ぐらいきちんして将来に備えたいという考えが頭にモヤモヤとする中、中2の1学期に学校行事の一つとして組まれていた近所の中学校に行って授業を受けるという交流教育を経験します。

椅子も机も黒板も休み時間も10分で同じ、教室の移動も車いすの子を押さなくていいからスムーズでむしろ短時間でOK。

となれば、当然「普通学校に行きたい」となりますよね。

交流教育で「普通学校はこうだ」と見せつける、合ったレベルの勉強はさせてくれない、で「普通学校に行きたい」と言ったら猛反対されて全力でとめられる。。。

「井の中の蛙大海を知らず」ということわざまで引っ張り出さなくてはならなくなるなんて、思っても見ませんでした。

普通の勉強をするのに、ことわざなんて引っ張り出してこささないで!

だから私にとって「井の中の蛙大海を知らず」は、人生を変えた、スペシャルに大切なものなのです。

でも「井の中の蛙大海を知らず」のあとに「されど、空の青さを知る」と続けて使うことがあるそうです。

「井の中の蛙大海を知らず」は中国の言葉から作られたことわざで、この部分までは元となったハッキリした話があります。

「されど空の青さを知る」の部分は付け加えられたもので、いつ、誰によって考えられたのかもわからないそう。

また「されど空の深さを知る」や「されど天の高さを知る」、「されど海の深さを知る」など、いくつものバリエーションが存在しているらしいのですが、「されど~」と続かれると、ことわざの意味がまったく逆になってしまいます。

否定されるべき井の中の蛙が肯定されてしまうわけですから、私が「井の中の蛙大海を知らず」を使ったとき、「されど空の青さを知る」という続きを持ち出されていたら、と考えるとビミョーな気持ちになります。

養護学校から普通学校へ転校することをあきらめただろうか?

いえ、たぶん「空の青さを知るのに、井の中にいる必要はありません。井の中じゃなくても空の青さを知ることはできます。私は大海も空の青さも、両方知ります!」って反論しただろうな。

ことわざまで引っ張り出して、反対の意味に使われるバージョンでも対応できるぐらいでないと自分に見合った勉強ができないなんて、変な話。

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OK、グーグル。言語障害の私の言葉も、認識してよ。 https://minority.view.cafe/blog/smart-speaker/ https://minority.view.cafe/blog/smart-speaker/#respond Tue, 22 May 2018 00:45:44 +0000 https://minority.view.cafe/?p=188 Copyright © 2024 マイノリティの視点|minority.view All Rights Reserved.

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皆さん、こんにちは。矢萩あきです。

Googleの「グーグルホーム」、Amazonの「Amazon Echo」、そしてLINEの「Clova WAVE」、スマートスピーカーは話しかけるだけでイロイロなことをしてくれるそうですね。

「何時?」と聞いたら今の時間を教えてくれるし、「電気つけて」と頼んだら照明をスイッチオンしてくれるし、ニュースや天気予報も教えてくれるし、アラームとかスケジュール機能とかもあるとか。

本当に便利そうですが言語障害がある私にとっては、関係のないお話。

いくら頑張って話しかけても、きちんと認識してくれないでしょう。

テレビのコマーシャルを見るたびに、就職活動をしていたころ、苦しかったのを思い出して切なくなってしまうというお話です。

 

私が大学4年生だったのは、バブルのはじける前のもっとも景気が良いとき。

同級生たちは次々と、そしていくつもの内定を夏休みが始まる前までにゲットしていました。

とくに女子学生は決まるのが早く、ゴールデンウィーク前に決まっていた子も多かったです。

とにかく友達は前期のうちにとっとと就職先を決めて、後期は大学生生活の残りわあずかを、心の底から楽しんでいるふうでした。

***

それなのに私といえば障害者の就職活動は秋からだと言われ、せっかくの学生最後の夏休みも落ち着かなくて、ぜんぜん楽しめなかったな…。

そんなところでも、不公平感みたいなものを感じたりして…。

***

秋になって障害者枠での就職活動を始めたわけですが、不採用が続きました。

私はお盆も運べないからお茶くみもできないし、言語障害があるから電話応対もできません。

一般事務希望としては致命的ですよねぇ。

せめて言語障害がなかったらなぁ、ってずーっと思ってました。

今はネットがあって、チャットができて、幸せ!

でもスマートスピーカーのテレビコマーシャルがかかると、気持ちがザワつきます。

不便を感じないで過ごせていて、頭の中から抜けている言語障害のことを指摘されている気分になるから。

そんなに優秀で使えるスマートスピーカーなら、言語障害がある私の話す言葉も認識してみろ!

どうせできないだろ、バーカ!

テレビに向かって心の中でケンカを売ったり悪態をついたりしていますが…。

本当はね、やっぱり障害があって使えないことが悲しいのです。

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今は姿が見えないけれど…。乙武クン、君の影響力はスゴイ! https://minority.view.cafe/blog/idol/ https://minority.view.cafe/blog/idol/#respond Sat, 12 May 2018 01:33:49 +0000 https://minority.view.cafe/?p=181 Copyright © 2024 マイノリティの視点|minority.view All Rights Reserved.

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皆さん、こんにちは。矢萩あきです。

今週の初めのほうに、いくつかのワイドショーでアイドルが看板の下敷きになってしまった、という事故について取り上げられていました。

脊髄損傷で、これから先の一生、足を動かすことはできません。

それなのにもう「車いすアイドルを目指す」と宣言し、復帰を目指しているそうです。

純粋に彼女のことをスゴイなぁ、と思う一方、時代が変わったんだなぁ、と感じます。

時代を変えた功労者は不倫で世間からフルボッコにされた、あの人だと思う話です。

そのアイドルは普通に街の中をただ歩いていただけなのに、強風で倒れてきた看板の下敷きになるという事故にあいました。

両足に麻痺が残る脊髄損傷で、今後は車いすでの生活となるそうです。

このように事故で脊髄を損傷して足や手、あるいは首から下などが動かなくなると絶望し、立ち直るまでに相当に長い時間がかかるのが今までのセオリー。

それなのに彼女は4月に事故にあったばかりでもう前を向き、リハビリに励んでいるそうです。

立派、というより、立派過ぎます。

***

リハビリをしているところをブログにアップするなどしているのも、感心させられるところ。

私には無理だなぁ。

ついこの間までは華やかなステージ衣装で人前に出ていたのに今はトレーニングウエア姿…、というギャップに耐えられなさそうです。

***

彼女が車いすになってもアイドルになる夢をあきらめずに頑張ることができているのは、乙武クンの影響かな、って感じました。

乙武クンはテレビなどで電動車いすを、軽やかに操って見せました。

あの姿で車いすに対するイメージは、急激に良いものになったはず。

乙武クンの車いすは背が高くて、他の人と目線が揃うのも、これまでの車いすには考えられなかった点です。

車いすの人が見上げたり、立っている人がしゃがんだり見下ろしたりしないで会話しているところが、斬新でした。

健常者よりも目線の位置が高くなる車いすなんて、転んだり落ちたりの危険があって、本当はダメなのではないかと思いますけど…。

最近、障害者専門の芸能事務所ができたというニュースも読みました。

「障害者バブル」と言う人がいるほど障害者のニーズが高まっていて、この「好景気」は2020年の東京パラリンピック開催まで続くとのこと。

事故にあったアイドルが本当に車いすで活躍したり別の車いすアイドルが誕生したりしているところは、残念ながらまだ想像すらできません。

でも障害者でも障害に縛られない生き方ができる世の中に、少しずつは近づいているのかも…。

また乙武クンのような人が出てくることに、期待しちゃいます。

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ハーバリウムに興味津々!作成できる?できない? https://minority.view.cafe/blog/herbarium/ https://minority.view.cafe/blog/herbarium/#respond Mon, 07 May 2018 07:23:19 +0000 https://minority.view.cafe/?p=164 Copyright © 2024 マイノリティの視点|minority.view All Rights Reserved.

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皆さん、こんにちは。矢萩あきです。

今度の日曜日は、母の日ですね。

皆さんは母の日のプレゼント、贈っていますか?

実家の母は庭いじりが好きなので、私は毎年、鉢植えを贈っています。

その時期は帰省しないので、お盆とか秋のお彼岸のときに「母の日のお花、こんなのが届いたよ」と、携帯で撮った写真を見せてくれます。

「すっごく大きな花が咲いた」とか「花が珍しい形だった」とか「色が綺麗だった」とか説明されるのですが、花のことはよくわからないので、私にはピンと来ず…(汗)。

でも嬉しそうに話してくるので、「うん、うん」と聞いてます。

まったく、お花関係には興味がなかった私ですが、最近、ハーバリウムを作ってみたい、と思うようになりました。

ハーバリウムはお花をオイルと一緒に瓶詰めにした、インテリア雑貨。

母の日のプレゼントを探しているときに見つけて、自分用に買うつもりで探していたらハンドメイドできることを知りました。

youtubeでも作り方の動画があったり、お昼の番組でも作り方が取り上げられたりしていて、見ていると私にも作れそうな感じです。

***

と言うのもビンの中に入れるお花にはドライフラワーとかプリザーブドフラワーとかを使うのですが、造花でも良いそう。

ドライフラワーやプリザーブドフラワーは繊細で、力を入れて扱うと壊れてしまいそうですが、造花なら大丈夫な感じがします。

私の能力でも作れるかな、と思って、いろいろと調べているところです。

やりたい、けれど、できるかどうか。

新しいことをしようとするとき、その問題にぶち当たります。

ネットで調べられるから、今は本当に便利!

やってみたけどダメだった、ということが、最近は本当に少なくなりました。

裏ワザでどうにかする、という方法も、検索したら出てくることもありますしね。

年齢も年齢なので、どうにかする知恵も、けっこうあるのだと思います。

***

さて、ハーバリウムは、どうなるのでしょう?

自分でも楽しみです。

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書くのが遅い原因は、手じゃなく口のせいだった! https://minority.view.cafe/blog/typing/ https://minority.view.cafe/blog/typing/#respond Thu, 03 May 2018 00:19:19 +0000 https://minority.view.cafe/?p=158 Copyright © 2024 マイノリティの視点|minority.view All Rights Reserved.

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皆さん、こんにちは。矢萩あきです。

最近、文章が早く書くないようになってきました。

もともと遅い方だったのに、さらにスピードダウンしている感じ。

今までは朝のうちに書き上げていた量が終わらずに夕方や夜、次の日までずれ込み、夕方や夜に書けていたものが手つかずのまま次の日に持ち越しになっていってます。

歩くときに足が思っているより上がらなくなっていることは自覚していましたが、手の動きにも老化の波がやってきたのか、と思い始めていました。

でも真相は違うかもしれない、と思ったお話です。

私は数年前から、Web向けの記事を作成する仕事をしています。

さっき調べてみたら、最初の仕事のファイルは2011年12月に作成したものでした。

脳性まひの障害はもちろん手にもありますから、タイピングが健常者より遅いのは仕方がないこと。

それでも「何も仕事をしないでいるのはイヤ!」と、始めた仕事です。

記事作成の仕事も慣れればスピードアップできるだろう、と最初は思っていたのですが、なかなかそうは思ったように、早く書けるようになりませんでした。

文章術の本やネット記事を読んでも、あまり効果が出ない…。

これは障害のせいでタイピングが遅い意外にも何か他に欠陥がある、と感じてはいたものの、本当にそうかどうか分からず、ずっとモヤモヤしていました。

でも、つい最近やっと原因がわかりました。

私は自分が言いやすいように文章を書こうとしていて、そのせいで遅くなってしまっていたんです。

私には言語障害があるので、上手く話すことができません。

その中でも比較的に言いやすくてスムーズに発することができる言葉や文章、反対に言いづらい言葉があって、たぶん私は無意識のうちに自分が言いやすいものをセレクトして喋っています。

文章を書くときも同じことをしようとして、でも話すのと違って瞬時の判断ができなくなってしまう、文字にすると何か変だと迷い始めてしまっているよう。

***

たとえば少し前に書いた「何も仕事をしないでいるのはイヤ!」という台詞、たぶん私が口で言うのだったら、「何も仕事しないのはヤ」になると思います。

サ行は言いにくいから最初に発音したくないな、とか、イヤはヤで通じるんだから1音で済ませて省力、とか、無意識でやっています。

でも文章を書くとき、そうした無意識にやっていることは邪魔になるんですね。

「何も仕事をしないでいるのはイヤ!」であろうが「仕事を何もしないでいるのはイヤ!」であろうが、「イヤ」であろうが「ヤ」であろうが、あまり関係ないことなんです。

このどうでもいいことについて考え、いろいろといじくり回して、そのあげくに結局は最初に書いたとおりに戻したりするのですから、時間がかかるのは当たり前ですよね。

こんな無駄なことを7年以上も続けてきたのかと思うと、本当にもったいないし、情けない…。

でもせっかく気づいたのですから、これからはこの弱点を克服して、サクサクと文章作成できるようになれると良いな♪

でもでも、遅くなってきている問題は、やっぱり手の老化…汗。

 

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みなさん、こんにちは。矢萩あきです。

夏かと思うぐらいの暑い日があったり、朝や晩は肌寒かったり、雨が降ったりと不安定できまぐれな天気は春ならではといったところでしょうか?

私は上手に歩けないのでブラブラとただ歩くのは好きではなく、また紫外線も恐怖なので、散歩はできればしたくない!

そんな私でも家にいるのがもったいなく思えて、ハーゲンダッツの新商品でも買って来ようかな、と、すぐ近くのコンビニまでフラフラと歩いて出かけるようになりました。

アイスが溶けちゃうから、帰りはかなり真剣に、早く歩くようにしてるんですけどね。

私の歩く姿はかなり不安定に見えるみたいで、働いていたころの友達からは「あきちゃん、杖とか使ったら 」なんて言われたこともありました。

小さいころ、幼稚園とか小学校低学年とかのときに1度、「転ぶことが多くて危ないので、保護帽を着けたほうが良いんじゃないか?」と病院の先生に言われたことをありますが、杖は言われたことがなかったのでビックリ!

「そんなに危なっかしく見えるんだな」と思うのと同時に、自分がついている杖に引っかかって転ぶ自分を想像してしまいました。

うん、私には杖は使えない!!!

***

保護帽というのは、ウレタンか何かの柔らかい素材で、頭にカパッとはめるように作られているもの。

初心者がボクシングをやるときに使うヘッドギアのようなもので、工事現場で作業員がかぶるヘルメットのようなものではありません。

私の周りでは歩行器や松葉杖を使っている子のほとんどが、保護帽を着けていました。

転んだときに頭を打っても大丈夫なようにするためで、実際に「ガチャーン、ドン!」とド派手な音を出して歩行器ごと転んでも「頭から血がタラタラー」といった大惨事になったのを見たことがないので、頭の保護には役立っていたのでしょう。

でも、私は保護帽を着けたくありませんでした。カッコ悪い、と思ってしまって、どうしても着けたくなかったんです。

「よく転ぶ子」というレッテルを貼られてしまうのも、嫌だったのかもしれません。

今考えれば、ですけどね。

しかしとにかく安全最優先で私の気持ちなどは一切聞かれないので、「保護帽を作る方向で準備しましょう」となるわけです。

でも段取りする時間が必要なので、そのあいだの少しだけ様子を見ましょう、と。

***

そうしたら私、転ばなくなったんです。

本当にパッタリと転ばなくなって、保護帽を作る話はなくなりました。

どれだけ保護帽が嫌だったんだ、私。。。

しかしそんな私も最近は小さなものに引っかかって、よく転びそうになっています。

足が上がらなくなっているんですねぇ。

保護帽が嫌で転ばなくなった能力が復活してくれれば良いのに、なんて、勝手なことを思ってしまっています。

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